ディズニー&ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』の劇中歌とエンド・ソングを手がけ、現在ゴールデングローブ賞にもノミネートされているジョン・バティステが3月19日にリリースするブラック・ポップ・アルバム『ウィー・アー』より2曲目となる先行曲「クライ」の配信を開始。それに併せて自身のYouTubeチャンネルでリリック・ビデオを公開した。
「クライ」はフォークとカントリーに根差したエモーショナルなサウンドに、平等のために戦うこと、そして進むことへの不安や痛みを綴った詞を乗せたゴスペルのグルーブが際立つ楽曲だ。ジョン・バティステの祖父がそれまで7代に渡ってジョージア州で農家を営んでいたことが作曲の土台になっているといい、バティステはこの曲のインスピレーションについて「フォークやカントリーについて考えるとき、もっと先祖について思いを馳せるべきだと思いました。今の私たちにこれらの音や感情を与えてくれた人たち、アメリカの最初の農民は黒人や先住民と呼ばれる人々でした。」と語っている。
作曲は、ジェイムス・ブラントやキャリー・アンダーウッドらの楽曲を手がけるスティーヴ・マキューアンと共に行い、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のドラマー」に選出された経験のあるドラマー、スティーヴ・ジョーダンや、気鋭のギタリストとして注目を集めるコリー・ウォンなど、多くの実力派アーティストがレコーディングに参加している。また、ジョン・バティステの父親でニューオーリンズを拠点に活動するベーシスト、マイケル・バティステとの共演も聴きどころのひとつだ。
©Louis Browne)
3月にリリースになるアルバム『ウィー・アー』からはすでに「アイ・ニード・ユー」という楽曲が配信されており、1月末の配信日に併せて解禁されたMVは配信から3週間足らずで400万回再生を突破し、全世界的な注目を集めている。また、昨年12月にディズニー・プラスで配信が開始されたディズニー&ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』では劇中歌とエンド・ソングを担当しており、本作で現在、ゴールデングローブ賞や、アカデミー賞の前哨戦として知られる放送映画批評家協会、NAACPイメージ・アワードにもノミネートされている。アメリカでは、NBAのオール・スター・ゲームでの国歌斉唱や、国民的番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」の音楽監督兼バンド・リーダーでの活動で幅広い知名度を誇っている。世界的にも注目度が急上昇しており、2021年、活動が見逃せないアーティストとなりそうだ。
「クライ」リリック・ビデオ
【収録曲】
■ジョン・バティステ リンク