5月23日(金)池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺にてドキュメンタリー『ロックの礎を築いた男:レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点』が公開される。
「レッド・ベリーがいなかったら、ビートルズもなかった」という有名な言葉を残したジョージ・ハリソン同様、ヴァン・モリソンも「レッド・ベリーがいなかったら、私はここにいなかったかもしれない」と追懐。ジャニス・ジョプリンは最初に買ったレコードがレッド・ベリーだったことを明かし、以来、ブルースに夢中になったと回想する。また、ウディ・ガスリーは「最も偉大なフォークシンガー」と称賛を惜しまない。1950年代、イギリスを席巻したスキッフルは、ロニー・ドネガンがレッドベリーの曲を洗練して録音して歌ったもので、ローリング・ストーンズなどのロックミュージシャンがブルースを演奏し始め、レッドベリーが住むアメリカの白人にも影響が広がったのだ。まさに「音楽史を変えた」と言っても過言ではないレッド・ベリーの真実に迫る音楽ドキュメンタリー。それはロックのルーツを探す旅ともいえる。
オデッタ、ピート・シーガー、ハリー・ベラフォンテ、B・B・キング、ジョーン・バエズといった錚々たるミュージシャンが出演するほか、レッド・ベリーの姪クイーン・”タイニー”・ロビンソンやレッド・ベリーを有名にした民族音楽学者ジョン・ローマックスの息子アランの証言などで彼の波乱に満ちた人生が綴られる。加えて、”伝説の12弦ギタリスト”と称されたレッド・ベリーの演奏風景、魅惑的な歌声を保存したアーカイブ映像、写真などを多数収録。ポール・マッカートニーがカバーする模様も収められている。ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ニルヴァーナ、レッド・ツェッペリン、ビーチボーイズなど、何百人ものアーティストが彼の曲をカバーするなど、その後のロックシーンに多大な影響を与えた巨匠の軌跡を辿る。
ロックの礎を築いた男
レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点
監督:カート・ハーン
出演:レッド・ベリー、ピート・シーガー、ハリー・ベラフォンテ、B・B・キング、ジョーン・バエズ、アンナ・ローマックス・ウッド、アーロ・ガスリー、バーニス・ジョンソン・リーゴン、オスカー・ブランド、クイーン・”タイニー”・ロビンソン、ラリー・リッチモンド、マイケル・タフト、クリストファー・ローネル、ジェフ・プレイス、オデッタ
原題: "Lead Belly - The Man Who Invented Rock & Roll"
字幕監修:ピーター・バラカン、朝日順子
配給:NEGA
©2024 House of Lead Belly
公開場所:池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺
5月23日(金)公開