ブルース&ソウル・レコーズ

劇団・燐光群による戯曲『Speak low, No tail (tale).』(すぴぃくろう のぅている)が2月18日より上演開始!

1982年に創立された劇団・燐光群は、音楽・文芸批評家の小沼純一による初めての戯曲『Speak low, No tail (tale).』(すぴぃくろう のぅている)を2月18日より上演する。構成・演出は同劇団を主宰し、音楽家とのコラボレーション経験も豊富な坂手洋二。

─────────────────────

この時代に、私達はライヴを選びます。
そう、それは、その場にいれば、わかること。

─────────────────────

『Speak low, No tail (tale).』
「すぴぃくろう あるジャズ・バーのものがたり」
「のぅている いるはずだったいもうとのおもいで」
作◯小沼純一 構成・演出◯坂手洋二

2022年2月18日(金)ー27日(日)
新宿シアタートップス

─────────────────────

声はぼそぼそ しっぽはない。

あるいは、

声は低くて 話はしない。

ジャズバーを舞台とした、初めての戯曲。
そのときどきの、言葉たち。
ふたつの小沼純一ワールドが、交錯する。

『ピクニック・コンダクタ』『ハードマン 鳥師たちの空騒ぎ』以来、
燐光群・久しぶりの「音楽についての演劇」。

──────────────────

数多くの著作、コンサートの監修や音楽番組の講師も務めている、音楽・文芸批評家・小沼純一。音楽劇を手掛けたこともある燐光群・坂手洋二。この両者が、共同創作に向かいます。

例えば、4分33秒の間演奏しないだけという、ジョン・ケージの「音楽作品」である『4分33秒』を上演=演奏しようとする人々の格闘。「犬」と「しっぽ」の関係についての、徹底的な議論と対立。それらが、音楽と非音楽の関係・対比に変容していきます。「批評性」と「自由さ」という共通項を持つ両者ならではの、社会性と芸術性を両立させ、言葉を超えた音楽的要素の可能性を探る作業でもあります。

・・・・・

次の二作品による二部構成。二つの世界が交錯します。

「すぴぃくろう あるジャズ・バーのものがたり」
1992年から2010年くらい。都市のジャズ・バーで展開される物語。
「世紀末」を挟んだ、それぞれの時代の出来事。
L字のカウンターでの、客どうしの会話、そしてマスターとの交流。
「すぴいくろう、ってのはシャレじゃない。しゃべっていい。でも、大声はださない。
それがスピーク・ロウ、だ」。この店には流儀がある。

「のぅている いるはずだったいもうとのおもいで」
ぼくには妹がいる。もともと二人で飼っていた犬がいる。
代々同じ名前を受け継ぐ犬たち。そして、自分が飼っているわけでもないネコを、日々見守る家族たちの姿。同居していない家族たちの、微妙な距離感。「犬」と「しっぽ」の関係についての、議論。自由なセッションのように、重ねられていく群像劇。

──────────────────

音楽・文芸批評家であり早稲田大学文学学術院教授の小沼純一。音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と「音とのかかわり」を探る批評を展開してきた。言語化しにくい活動をしている反動で、「ことば、ことばの音への関心」も深く、創作も行っている。『しっぽがない』『sotto』等の詩とも物語ともつかない作品を、シンプルな一冊の本として、演劇体験に近い形で読者が本を手にすることを想定しているような形で発表している。

坂手洋二もまた、生演奏で燐光群の公演に三度参加している大友良英や、太田惠資、吉良知彦(ZABADAK)ら、さまざまなミュージシャンとの共同作業を重ねてきた。劇団外でもこんにゃく座でのオペラの創作・演出、音楽劇『エレンディラ』の作詞・脚本でのマイケル・ナイマンとの共同作業、ブロードウェイミュージカル『ユーリンタウン』日本語版等の仕事をしてきた。千野秀一等のミュージシャンのライブにも参加している。

・・・・・

<CAST>
鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋
南谷朝子 円城寺あや 中山マリ 樋尾麻衣子 山本由奈
杉山英之 武山尚史 町田敬介 西村順子

<タイムテーブル>
2/18(金)19:00(プレビュー)
19(土)14:00
20(日)14:00
21(月)19:00
22(火)14:00/19:00
23(水・祝)14:00
24(木)14:00/19:00
25(金)19:00
26(土)14:00/19:00
27(日)14:00
※2/18(金) はプレビュー。一律3,000円。人数限定・全席自由・撮影等あり。
※坂手洋二、小沼純一とゲストによるアフタートークを予定しています。日程・詳細は追ってウェブサイト等でお知らせします。

<全席指定>
一般前売 3,800円 ペア前売 7,000円 当日 4,200円
U-25/学生 1,500円 高校生以下 500円
※U-25以下は特別価格。前売・当日共通料金。当日受付にて要証明書提示。

<予約受付開始>
1月30日(日)11:00

<ご予約・お問合せ>
燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294

<新宿シアタートップス>
〒160-0022 新宿区新宿3-20-8 WaMall TOPS HOUSE ビル4階
03-6457-4058(劇場ロビー・主催者直通/公演期間中のみ)

<助成>
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

本公演は、アートにエールを!東京プロジェクト(ステージ型)の支援を受け、実施しています。

<主催>燐光群/(有)グッドフェローズ