アヴァンギャルド・フリー・ジャズのミュージシャンのサン・ラーが脚本、音楽、主演をつとめたSF映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』が2021年1月29日(金)よりアップリ ンク吉祥寺・新宿シネマカリテほかにて日本初公開となる。
『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』 ©A North American Star System Production / Rapid Eye Movies
地球は音楽なしでは動けない。地球は一定のリズム、サウンド、旋律で動く。 音楽が止まれば、地球も止まり、地球上にあるものはすべて死ぬ。 -サン・ラー
本作は1960年代後半から70年代初頭にかけて、カリフォルニア大学バークレー校で「宇宙の黒人」という講義を行っていた土星人サン・ラーの 存在が、サンフランシスコでアヴァンギャルド・アートを展開していた<DILEXI>のプロデューサー、ジム・ニューマンの目に留まり実現した革新的・暗黒SF映画だ。1969年頃に地球から姿を消していた大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは音楽を燃料に大宇宙を航行するなか、遂に地球と異なる理想の惑星を発見。さっそく地球に戻り、ジャズのソウル・ パワーによる同位体瞬間移動で米国にいる黒人のブラザーたちの移送計画を立てるが、その技術を盗 もうとアメリカ航空宇宙局(NASA)の魔の手が迫る…。
この度上映されるのは地球上に残されていた唯一の35mmプリントからスキャン、史上初めてオリジナルの画面サイズであるスタンダード サイズ(1:1.33)で作られたデジタル素材で、オリジナルのフィルム状態を最大限再現するため、一切レストアはされていない。 海外では過去に約64分の<サン・ラー編集版>と呼ばれるバージョンがVHSで出回っていたが、本上映はオリジナルの81分のバージョ ンとなっている。
『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』
監督:ジョン・コニー 脚本:ジョシュア・スミス、サン・ラー
製作:ジム・ニューマン 撮影:セス・ヒル、パット・ライリー
音楽:サン・ラー 音:ロバート・グレイヴノア、デヴィッド・マクミラン、アーサー・ロチェスター、ケン・ヘラー
編集:バーバラ・ポクラス、フランク・ナメイ
出演:サン・ラー、レイ・ジョンソン、クリストファー・ブルックス、バーバラ・デロニー、
エリカ・レダー、ジョン・ベイリー、クラレンス・ブリュワー
1974年/アメリカ映画/81分/スタンダードサイズ/モノラル/北アメリカ恒星系プロダクション作品/原題:SPACE IS THE PLACE(宇宙こそ我が故郷)/キングレコード提供/ビーズインターナショナル配給
公式サイト:sunra.jp/