ブルース&ソウル・レコーズ第156号にて特集を組んだ、ポール・オリヴァー著、1969年ロンドン初版の名著『ブルースの歴史(原題:The Story Of The Blues)』が、97年改訂版にもとづく増補改訳で土曜社より12月25日に発売される。
ブルースの来歴のみならず、アメリカ社会の激動の近現代史をも描いている本書。人種隔離の19世紀に生まれ、平等への要求の盛り上がる20世紀を背景に紡がれる、黒人音楽の物語を500点超の貴重写真や図版から紐解いている資料的価値も高い1冊だ。翻訳は文明評論家・増田悦佐(=米口胡)氏、解説はPヴァイン・レコード創業者の日暮泰文氏と、ブルース研究にはこよなき布陣でおくる決定版。本誌第156号の特集と付録CDと合わせて、ブルースと向き合うきっかけとして、手にとってみてはいかがだろうか。
『ブルースの歴史』
ポール・オリヴァー著/米口胡=増田悦佐訳
解説 日暮泰文/土曜社刊
A4変型判(297 × 215ミリ)上製、208頁
www.doyosha.com
※土曜社サイト内のページより購入することができます。
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