ブルース&ソウル・レコーズ

【イベントレポート】『Cotton Fields』photo/長濱治氏 text/ピーター・バラカン氏 発売記念イベント

7/10(金)に、渋谷区松涛のBOOK & Cafe Bar BAG ONEにて、写真集『Cotton Fields』((photo/長濱治氏 text/ピーター・バラカン氏)の発売記念イベントが開催された。

『Cotton Fields』は、1980年代のアメリカ、ディープ・サウスへ長濱治氏が4年間で10回足を運び、アポなしで訪れた70人余のブルーズマンたちのリアルな姿を収めた写真集。42,000枚を超える中から厳選された写真に、ピーター・バラカン氏のテキストがのることで新たな息吹が吹き込まれ、そこに収められたブルーズマンたちの魂の叫びが聞こえてくるような迫力ある1冊。さらに、登場するミュージシャンたちの楽曲67曲のSpotifyプレイリストのバーコードもつき、聴きながらフィジカルの素晴らしさも体感することができる。

BAG ONEの2Fに併設されたギャラリー・スペースや店内に展示された写真。デルタ・ブルースの中心地、ミシシッピで撮影されたブルースマンたち。間近で見ると、1枚1枚の強さに圧倒される。

この日は長濱治氏が愛聴してきたブルーズの名盤レコードの数々も展示された。

トーク・イベントは『Cotton Fields』の制作秘話はもちろん、お二人のブルーズへの愛が溢れる時間となった。ピーター・バラカン氏の「いきなりアメリカに行って、撮れるものなんですか?」という問いに対する長濱治氏の答えが印象的だった。「最初の旅ではブルースマンには会えず、景色を撮影しただけでした。だけど2回目の旅の時、”お前ブルースが好きなのか”って声をかけてくれた人がいて。日本から撮影しに来たんだよ、っていうと面白がってくれて、ジェームス・サン・トーマスの家に連れて行ってくれた。安ウイスキーと25ドルを渡したら、その場で歌ってくれて。それで撮影させてもらったんです」。このエピソードは長濱治氏のブルース“旅”がはじまるきっかけなのだそう。終盤では、「写真」というアナログな媒体だからこそ感じることのできる表現の奥深さなど、長濱治氏のこだわりも聞くことができ、約90分のトークは終了した。

トーク・イベント終了後には、1Fフロアでピーター・バラカン氏によるDJセットが開催。往年のブルーズの名曲が多数プレイされ、集まったファンも大満足の1日となった。

写真集『Cotton Fields』はBAG ONEをはじめ、全国書店やネット書店で発売中なので、ぜひ手にとって味わって欲しい。

BOOK & Cafe bar BAG ONEは、出版社トゥーヴァージンズが運営し、カウンター・カルチャーをテーマにセレクトした新刊・古書の販売やラム・コンシェルジュの厳選した150種類以上のラム酒をはじめとするアルコールや食事が楽しめる。店内のイベント/展示スペースで様々なイベントが開催されていくので、こちらも要チェックだ。

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書誌情報
書名: Cotton Fields (コットン・フィールズ)
発売日: 2020年2月22日(土)
定価: 4,500円(税込4,950円)
判型: B4版変形 2色刷り 80P
発行: トランスワールドジャパン株式会社

Warp Store.jp twjwarp.stores.jp/
Amazon www.amazon.co.jp/dp/4862562752/
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店舗情報
BOOK & Cafe Bar BAG ONE
住所:〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-4-8
TEL:03-5738-8991
営業時間:月〜土 11:30~23:00
日 11:30~19:00
公式サイト:bagone.jp/

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