ビートルズ、ローリング・ストーンズと共にブリティッシュ・ロックの黄金期を牽引し、ロックを革新し続けたスーパーバンド、ザ・フー。それにもかかわらず全盛期の来日がかなわなかった彼らの 1964年から 1978 年までの代表曲のライブパフォーマンスを中心に、プロモーションフィルム、インタビューなどを含む、ロック・ドキュメンタリー映画史上の傑作が本作だ。
ギターサウンドが鮮烈な印象を与えるザ・フーの名曲「無法の世界」から幕を開ける。続いて「マイ・ジェネレーション」「ババ・オライリィ」ほかファンにはたまらない曲の数々が圧倒的なライブパフォーマンスよって演奏されている姿を垣間見ることができる。本作で演奏されている楽曲は全 23 曲。様々な演奏フッテージからのものだが、特筆すべきは、この映画の為に 78 年5月にシェパートン・フィルム・スタジオで行なわれたライヴだろう。音の厚みとエネルギー、レーザー光線を使ったステージ照明とカメラワーク、ピート・タウンゼントの腕を大きく回しながら弾くの風車奏法も炸裂。このライブから数か月で亡くなったキース・ムーン最後のフルパフォーマンス映像としても非常に貴重だ。すべての怒りと失望と希望を込めた全力演奏が、あますところなくカメラに収められている。
ザ・フー レコード・デビュー60周年、そして、彼らのほぼすべての曲を作ったピート・タウンゼントが80歳を迎える2025年、完成から46年を経て、全曲歌詞字幕付きで日本初劇場公開となる!
映画館のスクリーンと音響で体感してこそ味わえるザ・フーの魅力を存分に堪能して欲しい。
THE WHO The Kids Are Alright 老いる前に死にたいね
2025年9月26日(金)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、吉祥寺UPLINK他にて公開
出演:ザ・フー/ロジャー・ダルトリー/ジョン・エントウィッスル/キース・ムーン/ピート・タウンゼント/リンゴ・スター
監督:ジェフ・スタイン
音楽監督:ジョン・エントウィッスル(ザ・フー)
楽曲:マイ・ジェネレイション/アイ・キャント・エクスプレイン/ババ・オライリィ/シャウト・アンド・シミー/ヤング・マン・ブルース/トミー、聞こえるかい?/ピンボールの魔術師/シー・ミー、フィール・ミー/エニィウェイ・エニィハウ・エニィホエア/サクセス・ストーリー/恋のピンチヒッター/リリーのおもかげ/マジック・バス/ハッピー・ジャック/クイック・ワン/くもの巣と謎/スパークス/バーバラ・アン/ロードランナー~マイ・ジェネレイション・ブルース/フー・アー・ユー/無法の世界/不死身のハードロック/キッズ・アー・オールライト
1979年/イギリス/英語/110分/5.1ch/原題:The Kids Are Alright/©Who Group Ltd /字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ (創立35周年記念映画①)
営業:トリプルアップ
宣伝:ブライトホース・フィルム