2018.8.20

“セイクリッド・スティール第3世代”、AJ・ジェントの未知の可能性

theneobluesproject

 1997年にアーフーリー・レコードから発売されたCD『Sacred Steel』(Arhoolie CD 450)によって世に広く知られるようになった“セイクリッド・スティール”は、古くは1930年代からホーリネス/ペンテコステ派の教会で用いられてきたスティール・ギターによる教会音楽を指す。その発展に大きく寄与したウィリー・イースンを大おじに、ヘンリー・ネルスンを祖父にもつ(両者とも上記CDに収録)、現在31才のAJ・ジェントがスタジオ録音作としては初となるミニ・アルバム/EPを発表した。

 人気カントリー・バンド、ザック・ブラウン・バンドとの共演など、すでに知る人ぞ知る存在となっているAJ。このたび国内盤がBSMFレコードから発売された全6曲入りの『ザ・ネオ・ブルース・プロジェクト』は、ジュニア・キンブロウの“Do The Rump!”のカヴァー以外は自作曲。ギターだけでなく、バックの演奏/プログラミングも自ら行っている。ブルース、R&B~ヒップホップ、ソウル、ファンク、ロック、カントリー等を吸収したその音楽は、“セイクリッド・スティール第3世代”といわれるとおり、実に現代的。プリンス~ディアンジェロの系譜を思わせる“Wash Ya Hair”、ヘヴィなギター・リフで攻める“Power”、ソウルとカントリーがブレンドされた穏やかなバラード“Long Lost Friend”と、スタイルは様々だが全体に統一感があり、粒ぞろいの楽曲が揃っている。スライド/スティール・ギタリストとしての卓越した演奏力だけでなく、シンガー・ソングライター/コンポーザーとしても注目の才能だ。

 ロバート・ランドルフを筆頭に、これまでもキャンベル・ブラザーズやリー・ボーイズといったセイクリッド・スティールから出発したミュージシャンが教会外での活動を行い、その可能性を広げてきた。AJ・ジェントは間違いなく、彼らの次の時代を切り開く存在となるだろう。

AJ・ジェント公式サイト
www.ajghent.com/

Instagram(インスタグラム)
www.instagram.com/ajghent/

CD_AJGhent_TheNeoBluesProject

AJ GHENT / The Neo Blues Project
AJ・ジェント/ザ・ネオ・ブルース・プロジェクト

(BSMF-2619)[日本盤]
bsmf.jp/

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