史上屈指のディープ・ソウル・シンガー、O・V・ライトは類い稀なるブルース・シンガーでもあった。アルバート・キング、ジュニア・パーカーも歌った〈ドラウニング・オン・ア・ドライ・ランド〉は、父の「生き急ぐな」という忠告を聞かずに行く道を誤り、いままさに命さえ落とそうとしている男を「陸地で溺れている」と表現した。人生訓を刻んだブルースは古くからある。一方でこの曲は教会の説教的内容でもある。ゴスペルから出発したO・Vの真骨頂となるブルースだ。
A Drowning On A Dry Land
B I'm Gonna Forget About You