50年代から活躍するリトル・ミルトンは、70年代にスタックスへ移籍し、そこでも傑作を多く作り上げた。〈ウォーキング・ザ・バック・ストリーツ・アンド・クライング〉はヒットこそしなかったが、映画『ワッツタックス』で登場し、彼を代表するスロー・ブルースとなった。恋人から役立たずと言われ、別れを告げられる男。ただのダメ男なのか、それともまともな仕事を得るのが難しい黒人男性の立場をも背負っているのか。裏通りを泣きながら歩く男のブルースだ。
A Walking The Back Streets and Crying
B Before The Honeymoon