――Daptoneから楽曲をリリースすることになった背景は?
ジェイレン 「僕が出演したBBCのジュールズ・
――レコーディングはアメリカで?
ジェイレン 「ニューヨークですね。でも、
――レコーディングはどう進めていますか?
ジェイレン 「制作のプロセスは、かなり基本に忠実なやり方ですね。まず、一緒に曲を書いて、それをデモにして、Daptoneに聞かせます。それが良さそうかどうか判断してもらうんです。それから、ミュージシャンを集めて、アレンジをして、各パートやストリングス、ホーンのアレンジをまとめて、時間をかけて仕上げていきます。レコーディングの段階になると、マイクがバンドのアレンジを担当し、ヴィンスが音のミックスやリバーブなどの調整を行います。僕はすべてのバックコーラスをアレンジし、楽器のディレクションもしています。自分でパートを考えたりするので、そういう役割も担っています。日々の流れはこんな感じですね。それが、制作の流れです」
――ソウル・ミュージックとの出会いは?
ジェイレン 「Motown を知ったのは、ある映画の予告編を見ているときでした。たしかテンプテーションズの映像を見ていて、その映画自体はすでに公開されていたんですが、DVDでその予告を見ていたんです。それを見た瞬間、一気に魅了されました。ちょうどその場に両親がいたんですが、Motown の音楽に出会ったのは完全に自分自身の発見でした。もちろん、親が持っていたレコードをたどった部分もありますが、彼らが持っていたのは主に70年代のソウルミュージックでした。でも、僕が夢中になったのは60年代のソウルで、父はあまりその時代の音楽を持っていませんでした。だから、『60年代の音楽は何か持ってる?』と父に聞いたら、『オーティス・レディングのCDならあるよ』と言われました。それからは、母が給料をもらうたびに、あるいは地元のショッピングモールに行くたびに、『Motown のCDを1枚買ってもいい?』と頼んでいました。また、図書館に通って Motown やロックンロールの歴史について調べ、そこで読んだミュージシャンのCDを探し続けるというサイクルを繰り返していました」
今回のインタヴュ―は、4月25日(金)発売のブルース&ソウル・レコーズ No.183の誌面でもWEB版と分けて掲載いたします。
是非そちらもお楽しみください。