2023.7.13

モダン・ジャズ黄金期の作品を現代の視点で捉え直したアルバム・ガイド、『MUSIC MAGAZINE増刊 モダン・ジャズ』が7月18日発売

ジャンル別に重要アルバムを紹介するミュージック・マガジン増刊《アルバム・セレクション・シリーズ》は、入門者から長年の愛好家までに支持される人気シリーズ。そこに「モダン・ジャズ」編が登場する。

著者は「コテコテ」をキーワードにジャズに新しい光を当てるなど、その冴え渡るセンスで幅広い音楽に向き合う音楽評論家、原田和典。音楽に対し真摯、熱いだけでなく軽妙でユーモアも交えた文体、なにより正確で豊富な情報が詰めこまれたその文章のファンは多い。ジャズの歴史の出発点を掘り下げたかと思えば、最新のライヴのリポートを綴るなど、時間も空間も飛び越えて音楽を貪る著者が、現代の視点で「モダン・ジャズ」のアルバム・ガイドを手掛けるのだから、期待せずにはいられない。

本書は1945〜68年の「黄金期」といわれる時代に生まれた作品から、著者が“最もジャズらしいジャズ作品”と考えるアルバムを厳選、「ビ・バップ」から「ハード・バップ」、そして「フリー」まで、歴史の流れとスタイルの変遷も理解できる構成だ。サブスク時代になり各作品に触れやすくなった反面、アーティストや作品の背景や位置関係が掴みにくいと感じる人にとって、本書は最適な案内役となるだろう。

[主な内容]
ARTIST PICKUP[サウンド変革の核心を担い、後続世代にも強い影響を残したアーティスト15人の経歴と代表的なアルバム]
●マイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンク、バド・パウエル、チャールズ・ミンガス、アート・ブレイキー、スタン・ゲッツ、リー・コニッツ、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、エリック・ドルフィー、オーネット・コールマン、ギル・エヴァンス

1945-1949[ジャズ・クラブを基盤にしたサウンドの急速な変貌]
●ビリー・エクスタイン、ハワード・マギー、ファッツ・ナヴァロ、サージ・チャロフ、デクスター・ゴードン、ウォーデル・グレイ、ジェイムズ・ムーディー、ジョージ・シアリング、レニー・トリスターノ、ウォーン・マーシュほか

1950-1954[アレンジとアンサンブルに主眼を置いた西海岸と東海岸の動き]
●デイヴ・ブルーベック、アーマッド・ジャマル、ルー・ドナルドソン、ジェリー・マリガン、アート・ペッパー、ショーティ・ロジャース、J・J・ジョンソン、アート・ファーマー、タル・ファーロウ、バド・シャンクほか

1955-1959[“パーカー・チルドレン”による新たな創造]
●クリフォード・ブラウン、マックス・ローチ、ジョージ・ウォーリントン、ポール・チェンバース、ジミー・ジュフリー、モダン・ジャズ・カルテット、ジミー・スミス、キャノンボール・アダレイ、ソニー・クラーク、ホレス・シルヴァーほか

1960-1964[即興演奏の制約を取り払うための二大潮流]
●ウィントン・ケリー、リー・モーガン、セシル・テイラー、ユセフ・ラティーフ、ジョージ・ラッセル、ポール・ブレイ、ウェス・モンゴメリー、サン・ラー、ジェレミー・スタイグ、アルバート・アイラーほか

1965-1968[新世代によるモード・ジャズの革新、他ジャンルとの交流の活発化]
●ドン・チェリー、ハービー・ハンコック、ボビー・ハッチャーソン、ラムゼイ・ルイス、ローランド・カーク、ウェイン・ショーター、アンソニー・ウィリアムス、ゲイリー・バートン、ジョー・ヘンダーソン、チック・コリアほか

[商品情報]
書名 MUSIC MAGAZINE増刊 モダン・ジャズ
著者 原田和典
発行 株式会社ミュージック・マガジン
定価 1650円(本体1500円)
判型 四六判 192ページ
発売日 2023年7月18日
公式HP http://musicmagazine.jp

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