2026.5.15

映画『叛逆のサウンドトラック』 (8/7 Bumkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、UPLINK吉祥寺他全国順次公開) 魂の歌とリズム響く 予告編公開!

立ち上がれ、立ち続けろ!
冷戦下、政治の茶番に利用されたジャズミュージシャンたち
しかし、そのグルーヴは人の心を、歴史を揺さぶった!

謀渦巻く歴史の闇をジャズが直撃、未体験の凄まじいドキュメンタリー『叛逆のサウンドトラック』(原題: Soundtrack to a Coup d’Etat)が、8月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、UPLINK吉祥寺他にて全国順次公開される。

1961年2月のある朝、歌手のアビー・リンカーンとドラマーのマックス・ローチは、新たに独立したコンゴの首相パトリス・ルムンバの殺害に抗議するため、国連安全保障理事会に突入した。約60人の抗議者たちが、不意を衝かれた警備員たちにパンチを浴びせ、ピンヒールを叩きつけ、ショックを受けた外交官たちは見守るだけだ…
その瞬間、世界は“脱植民地化”という名の地殻変動に飲み込まれていく。希望と混乱が入り混じる、新しい時代の幕開けだった。
この映画で描かれる、尊厳、主権、自由を取り戻そうとする闘いは、より大きなうねりとなって現在進行形のままである。

全編実録映像と音楽、インサートされるデザイン化されたテキスト
ルイ・アームストロング、マルコムX、ディジー・ガレスピー、フルシチョフソ連第一書記、ジョン・コルトレーン、ハマーショルド国連事務総長、フィデル・カストロ、アート・ブレイキー、アイゼンハワー米国大統領、セロニアス・モンク、オーネット・コールマン、ニーナ・シモン、ネールにナセルにスカルノも。伝説的な音楽家、思想家、政治家、軍人、スパイたちが入り乱れる歴史の闇をダイナミックな編集とリズム感で暴き出し、一瞬も目を離せない。

コンゴ動乱の真相が余すことなく語られる
ベルギー領コンゴが1960年6月30日にコンゴ共和国として独立して間もなく、クーデターが起き、首相ルムンバ惨殺されるが、その死後も1965年まで続くいわゆるコンゴ動乱においてベルギー政府と米国が積極的に関与したことを余すことなく証言によって語らせている。

女性革命家アンドレ・ブルアンに着目
ポスターのど真ん中に座る女性、「黒いパショナリア(女性活動家)」の異名をとるアンドレ・ブルアンは、ルムンバのスピーチ・ライターを担い、ルムンバ失脚を狙うベルギーの裏合意を暴く極秘文書を欧州で発表するなど、女性革命家として数々の命の危機を乗り越えながら活動を続けた。歴史の表舞台には出にくい、アフリカ女性たちの解放に力を入れた女性の革命家ブルアンに着目した意義は大きい。

世界を変えるための希望
ルムンバの時代を想起する本作には否認しがたい希望が示されている。ルムンバ、マルコムX、ンクルマ(ガーナ初代首相)、カストロなど、高潔な大義を掲げた政治的指導者、また彼らとともに闘ったアンドレ・ブルアンなどが語る、記録された言葉は、数十年以上の歳月を経て、私たちのもとに今こうして届いている。もちろん、本作を観たことで世界を急に変えることはできるはずはない。しかし、自分のなかの何かが変わることは十分にありうる。たとえば、この映画を観たのち、マックス・ローチが叩く音のなかに、アビー・リンカーンの深い声のなかに、私たちは自由へのための戦いの音色を聞き取らないことなどどうしたらできようか。世界を変えるための一歩とは、私たち一人ひとりの小さな変容からはじまる。

今回公開された予告編は、魂の歌とリズムが全編を貫く。冒頭、アビー・リンカーンの事件の前触れを思わせる歌声と共に「ルムンバがコンゴで殺された」というタイトルが出され、マックス・ローチの「語り」のようなドラムの音が響く。
ルイ・アームストロングが、独特の深みある声で「俺の罪は肌の色だけ」と歌い、「冷戦下、政治の茶番に利用されたミュージシャンたち」というタイトルの後、ディジー・ガレスピーが刻む軽快なリズムに呼応して、抗議の机をたたくフルシチョフ、ハマーショルド、アイゼンハワーという、茶番劇の主役たちが顔を揃える。
続いて、ガレスビーが「リズムがすべてだ」とミュージシャンの純粋さと矜持を感じさせるコメントをすると、「共産主義者ではない、アフリカ人だ」という本作の主人公コンゴ共和国初代首相ルムンバの声とともに顔が映る。
マルコムXの「アメリカ全体が狂っているんだ」のコメントに、像が吊り上げられている象徴的なカットが入る。民衆がルムンバに抱き付き「1960年6月30日コンゴは独立します」というルムンバのコメントの後に、アート・ブレイキーのパワフルなドラムの音色が響く。
国連の様子、銃、ミサイルの映像の後、ジョン・コルトレーンの激しいサックス演奏に、ルムンバが後ろ手で髪を掴まれている映像が重なる。
「自分たちの物語は、自分たちで語る」作家イン・コリ・ジャン・ボファンの低音で響く言葉の後に、国連になだれ込んだミュージシャン達の姿が。そのシーンに重なり、仲間に何かを伝えるような、痛切な深い声で、涙目のアビー・リンカーンの歌声が響く。
自由や尊厳のために闘った、多くのミュージシャンや革命家の物語を後世に伝えおくような、そんな想いを感じさせる予告編になっている。

 

『叛逆のサウンドトラック』は、8月7日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、UPLINK吉祥寺他にて全国順次公開。

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