今年は新型コロナ・ウイルスの影響でオンライン開催となったピーター・バラカン氏監修の音楽フェスティヴァル“Peter Barakan's LIVE MAGIC”。同フェスには個性あふれる多くの優れたミュージシャンが参加してきたが、2018年の同フェスでの、ナイジェル・ホールをゲストに迎えたジョン・クリアリー・トリオの白熱のステージがライヴDVDとしてリリースされた。
これまでに何度も来日公演を行い日本に多くのファンを持つジョン・クリアリーは、1962年イギリス、ロンドン出身。80年に渡米し、現在はニューオーリンズを拠点としている。これまでにタジ・マハールやボニー・レイットら多くのアーティストと共演し、2015年のアルバム『Go Go Juice』は初のグラミー賞を受賞した。
“LIVE MAGIC 2018!”でジョンを支えるのは、生粋のニューオーリンズっ子であるベースのコーネル・ウィリアムズとドラマーのA.J.ホール。コーネルはジョン・クリアリーのバンド、アブソリュート・モンスター・ジェントルメンのメンバーとしても活躍してきた、ジョンとは旧知の仲だ。そこにファンク・バンド、レタス(Lettuce)での活動でも知られ、先の『Go Go Juice』にも参加していたナイジェル・ホールが加わり、ハモンド、クラヴィネット、エレクトリック・ピアノで彩りを加える。ワシントンDC出身のナイジェルも今はニューオーリンズに移住、メンバー全員がニューオーリンズの音楽文化をたっぷりと吸収し、来日ステージでも独自のミュージック・ガンボを披露した。DVD収録の15曲でそれがたっぷりと味わえる。
ドクター・ジョン亡き後、ニューオーリンズの豊かな音楽伝統をフレッシュに伝えるジョン・クリアリー・トリオとナイジェル・ホールには今後も注目だ。
Peter Barakan's Live Magic! 公式サイト: www.livemagic.jp/
購入はTOWER RECORDS 、Amazonより