伝説のジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』が2月11日(金)より新宿ピカデリー他で全国公開される。
本作は、1959年に44歳の若さで亡くなった天才ジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイを描いた伝記映画。地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了したビリーが、長きに渡り執拗にFBIに追い続けられた理由は、彼女の大ヒット曲で人種差別を告発する禁断の楽曲「奇妙な果実」を歌い続けたため。ビリーは披露したら逮捕すると脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けた。
そんな彼女の短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描くのは、『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督。長編二作目の『プレシャス』でアカデミー賞2部門受賞4部門ノミネートを果たし、社会派の深淵なテーマをエンターテイメントに昇華する手腕が称えられている。主演には、グラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイ。映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々をビリーが憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、賞レースを席巻した。更に「プラダ」とコラボレーションして手掛けられた華やかな衣装も必見だ。
(STORY)
1940年代、アメリカ合衆国。華やかな衣装を身に纏い、最高のステージパフォーマンスを披露し客席を魅了するビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)。しかし、FBIは、ビリーの歌う「奇妙な果実」を「歌で黒人リンチを告発している」と危険視していた。ビリーの夫やマネージャーからは「奇妙な果実」は歌うなと忠告されるも、「絶対に歌うわ」と力強く言い放つビリー。FBIはビリーを逮捕の為、黒人捜査官のジミー・フレッチャー(トレヴァンテ・ローズ)のおとり捜査を仕込む。しかし、強い信念と圧巻のステージで人々を魅了し、逆境に立てばたつほど輝きを増すビリーにジミーも心酔し始める。何としてでもビリーを抑えたいFBIは更なる罠を仕掛けるのだが―。果たして伝説のシンガーとFBIの知られざる対決の行方は?.
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『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
監督:リー・ダニエルズ『大統領の執事の涙』『プレシャス』
脚本:スーザン=ロリ・パークス
原作:「麻薬と人間 100年の物語 薬物への認識を変える衝撃の真実」ヨハン・ハリ著(作品社)
音楽:クリス・バワーズ『リスペクト』
出演:アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズ『ムーンライト』、ギャレット・ヘドランド『オン・ザ・ロード』
原題:THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY/2021年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/131分/字幕翻訳:風間綾平/配給:ギャガ/© 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.
公式サイト:gaga.ne.jp/billie/