[発売記念イベント決定!]
『コテコテ・サウンド・マシーン』発売記念イベント
日時 3月16日(土)15:30~18:00
場所 四谷「いーぐる」
www.jazz-eagle.com/information.html
参加費 500円+オーダー(飲食代)
予約不要/途中参加・退席自由
出演 原田和典
内容 『コテコテ・サウンド・マシーン』で紹介されている曲を極上オーディオで体感できる貴重な機会です。当日は同書の即売(先行発売)もあります。
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言葉が喚起するイメージというのは強烈なものがあり、「コテコテ」と聞くだけで得体の知れない生命力を感じてしまう私である。90年代半ばに季刊ジャズ批評の別冊として登場した『コテコテ・デラックス~GROOVE, FUNK & SOUL』は従来のジャズ・ガイド・ブックとは一線を画した、いやそんな生易しいものではない、パラダイム・シフトと呼びたくなるほど革命的な一冊だった。その少し前から「ジャズで踊る」をキーワードにDJカルチャーからのジャズ再評価・再認識という動きがあったにせよ、オルガン・ジャズやホンカー系サックス奏者を中心に「コテコテ」というパワーワードで、それまで“ジャズ・ファン”から軽視されてきた音楽を紹介した同書の価値は今も色褪せない。その後、1999年に『元祖コテコテ・デラックス~(以下同)』として書籍化され、レコード会社と連動したCD復刻シリーズが組まれるなど、「コテコテ」は音楽ファンの間に脂が染みるように浸透していった。
同書が支持を得たのは、著者の原田和典氏の軽妙な文体にあったのは間違いない。著者曰く、想像を絶する短期間で制作されたという同書は、フリースタイルのラップのような、強烈なパンチラインを随所で放ち、とりわけ「七五調」の見出しはそれだけでアルバムの核心を突く強力なものであった。筆者も同書で「コテコテ」な音楽に目覚めた一人である。
あれからおよそ四半世紀、あの「コテコテ」が完全書き下ろしでまったく別の姿となり『コテコテ・サウンド・マシーン』として帰ってくる。著者は“ジャズ”だけでなく、音楽を含む幅広い芸術・芸能に造詣が深い。その膨大な知識に裏打ちされた、読者を引き込む言葉の力は『デラックス』以上だ。今回はコテコテ基準で選び抜かれた100枚のアルバムを一枚一枚しっかりと紹介。ルイ・ジョーダンから始まり、ジミー・スミス、ジャック・マクダフ、ジミー・マグリフらオルガン・ジャズの名手たち、ビッグ・ジェイ・マクニーリーやイリノイ・ジャケーらホンカーたち、バーナード・パーディーやグラント・グリーンらによるジャズ・ファンク名盤群、アレサ・フランクリンやオーティス・レディングなどソウル・レジェンドが居並ぶ。そしてコテコテ最新版となるデルヴォン・ラマー・オルガン・トリオまで、関連ディスクを合わせると約300枚が登場する。
巻末には「コテコテ」愛好者である、浦風親方(元敷島関)、高橋利光(クレイジーケンバンド等で活躍するミュージシャン)、吉田哲人(作曲家、プロデューサー、DJ)各氏との対談も収録している。
本書の発売を記念したイベントが、発売日の2日前、3月16日(土)に四谷のジャズ喫茶「いーぐる」で開催されることとなった。著者渾身の「コテコテ」な選曲が、同店の極上オーディオ・システムでたっぷり楽しめる。ぜひ足をお運びください。
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コテコテ・サウンド・マシーン
原田和典 著
スペースシャワーネットワーク刊
ISBN978-4-909087-36-2
A5判/224ページ/並製/定価¥2,500+税
2019年3月18日発売
books.spaceshower.jp/books/isbn-909087362