ブルース&ソウル・レコーズ

ロックを愛し、ロックに愛された男・鮎川誠の素顔と最後の日々に迫るドキュメンタリーが8月11日福岡先行上映、8月25日全国公開!

日本で最も愛されたロックンロール・ギタリスト 鮎川誠の素顔と功績を、
貴重な証言で綴る珠玉のドキュメンタリー『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』
8月11日(祝・金)福岡先行上映! 8月25日(金)全国公開!

1979 年にシングル「ユー・メイ・ドリーム」がヒットし、パンクもポップもブルースも飲み込んだ音楽性と激熱なライブで日本のロックシーンに大きな足跡を残したバンド、シーナ&ロケッツ。そのギタリストとして休みなく走り続け、最期までステージに立つことにこだわった鮎川誠の生涯に迫るドキュメンタリー映画が完成した。

愛機である黒のレスポール・カスタムをアンプに直結し、ボリュームを一気に最大まで上げてロックの衝動を生々しく表現する演奏スタイルは唯一無二。そんな鮎川は最高のロックギタリストであると同時に、バンドのヴォーカルでもある妻のシーナと 3 人の娘たちと過ごす時間を何より大切にする優しい家庭人でもあった。「生活とロックはイコールという世界に、シーナが引き込んでくれた」と話す鮎川。だが、15 年 2 月 14 日にシーナが死去。シーナ&ロケッツはそこで止まるかとメンバーさえも思ったものだが、鮎川はバンドの動きを止めなかった。
3 人になったシーナ&ロケッツは以前にも増して精力的にライブ活動を行ない、やがてシーナの意志を引き継いでLUCYMIRROR こと末娘の知慧子がヴォーカルで正式加入すると、さらに活性化。22 年に結成 45 周年を迎え、鮎川はまだまだ走り続けると誰もが思っていたのだが......。

本作のもとになったのは、23 年 2 月 5 日に TBS の番組「ドキュメンタリー“解放区”」で放映されたあと、3 月に開催された「TBS ドキュメンタリー映画祭」でも上映された『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』。監督は福岡のテレビ局 RKB 毎日放送のディレクター、寺井到だ。寺井はシーナを失ってもバンドを続行してステージに立つ鮎川の潰えない情熱を伝えるべく『シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢』を撮影・制作。だが 23 年 1 月 29 日に鮎川が永眠し、物語の方向は大きく変化することに。貴重な未公開映像と新たに撮影したインタビュー映像をたっぷり追加して再編集/再構築された本作は、好きなものをひたむきに追い続けることと、人に優しくあることの大切さを観る者たちに伝えてくる。

鮎川誠のギタリストとしての個性、素顔、貫いたこと、遺したことを語るのは、浅井健一、穴井仁吉、石橋凌、大江慎也、川嶋一秀(シーナ&ロケッツ)、甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)、坂田“鬼平” 紳一(サンハウス)、土屋昌巳、友部正人、奈良敏博(シーナ&ロケッツ)、花田裕之、深町健二郎(プロデューサー)、百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)、森純太(JUN SKY WALKER(S))、山口洋(HEATWAVE)、それに本作のナレーションも務める俳優の松重豊。鮎川の盟友、故・松本康(博多の輸入レコード店、ジュークレコードの創立者)を始め、福岡のロックシーンを支えた者たちの証言も貴重だ。そして亡き父親への思いをここで初めて吐露する陽子(モデル/画家)、純子(シーナ&ロケッツのマネージャー)、LUCY MIRROR(シーナ亡きあとのバンドのヴォーカル)の言葉が涙を誘う。ライブ映像も初期のテレビ番組出演時のものからシーナ&ロケッツとしては最後となった結成 45 周年ライブ(22 年 11 月 23 日)の演奏までふんだんに使われ、さらに「ユー・メイ・ドリーム」のセリフなしのデモテープといったレア音源が聴けるのもファンにはたまらない。「もっとライブを観ておけばよかった」と悔いる人もいるだろうし、「同じ時代を生きることができてよかった」と改めて思う人もいるであろう、そんな感動のドキュメンタリー。そして僕たちはもう一度、シーナ&ロケッツを、鮎川誠を、好きになる。

●鮎川誠
1948 年 5 月 2 日生まれ、福岡県久留米市出身。九州大学農学部卒。70 年に福岡を代表するバンド「サンハウス」を結成し、75 年にメジャー・デビュー。翌年にシーナと結婚し、78 年に「シーナ&ロケッツ」を結成。「ユー・メイ・ドリーム」でブレイクし、YMO のツアー帯同や海外アーティストとの共演を重ねるなど国内外で活躍。また、俳優としてドラマや映画にも出演し、その独特の存在感で多くの人を惹きつけた。「シーナ&ロケッツ」は 15 年のシーナ急逝後も活動を継続。22 年には 45 周年記念ライブや全国ツアーなど精力的にライブを重ねていたが、23 年 1 月 29 日に膵臓癌のため 74 歳で逝去した。

●シーナ&ロケッツ
1978 年の結成以来、日本のロックシーンで抜群の存在感を誇り、“シナロケ”の略称で愛されてきたギターロックバンド。

『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』
8月11日(祝・金)福岡先行上映、8月25日(金)全国公開。

出演:鮎川 誠 シーナ 鮎川陽子 鮎川純子 鮎川知慧子(ルーシーミラー) 唯子
監督・編集:寺井到 撮影:中牟田靖 宮成健一 丸本知也 編集:高尾将 音効・MA:寺岡章人
協力:ジュークレコード ロケットダクション ビクター・エンタテインメント プロデューサー:緒方寛治 坂井博行
製作:RKB毎日放送 製作幹事:TBSテレビ 配給:KADOKAWA 宣伝:KICCORIT ©RKB毎日放送/TBSテレビ