“ビートルマニア”がニューヨークの街を埋め尽くし熱狂する
1965年8月、ビートルズがシェイ・スタジアムへやって来た。
すぐ隣では楽天的な未来に溢れた万博が開かれ、
西海岸では大規模な人種暴動が起こっていた。
歓声の裏にあった静けさ、始まりの中にあった終わり。
青春だった… そしてきっと “さよなら” だった。
ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲『Things We Said Today(今日の誓い)』をタイトルに冠した本作は、1966年6月29日のビートルズ初来日から60年目の記念公開として、7月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開される。
ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲『Things We Said Today(今日の誓い)』をタイトルに冠した本作は、1965年8月13日ビートルズの4人が、音楽史上初のスタジアム・コンサートのためにニューヨークに降り立ったところから始まる。それは、彼らが初めて日本にやって来た、1966年6月29日の10か月あまり前のこと。

ビートルマニアと大勢の若い熱狂的ファンが、4人が宿泊するホテルの窓から見える彼らの姿を求めてマンハッタンの街を駆け巡る。しかし、それはこの熱い夏の週末の物語のほんの一部に過ぎない。
同時にシェイ・スタジアムのすぐ隣では「相互理解を通じた平和」というテーマを掲げたアメリカ史上最大の万博が開かれ、西海岸では人種差別に抗い34名が死亡したワッツ暴動が起こっていた。
ロックやポップス史上においてだけでなくアメリカ、そして世界が大きく変わろうとしていた時代。
物語を引っ張っていくのは、ニューヨークで最初にビートルズの曲を放送した人気ラジオDJの息子で、作家を目指す感受性豊かな17歳の青年ジェフリー。ビートルズを愛してやまない蝶の化身のような少女と出会い、その夏の数日をともに過ごすのだった・・・。


本作は、ルーマニアの巨匠監督アンドレイ・ウジカが、処刑された独裁者を描いた彼の記念碑的作品『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』以来となる長編作品として10年以上の歳月をかけ作り上げた新たな都市交響詩。ハーレムからロングアイランドのジョーンズビーチまで、ありふれたものから魔法のようなものまで、ビートルズのコンサート開催を中心に、ニューヨークとその人々を多様な視点で描いたこの作品は、100時間以上のニュース番組と100時間の個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイブ素材ですべてが構成されている。そこに、フランスのアーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションを重ね合わせ、主人公の詩人ジェフリー・オブライエンとヒロインのモデルとなったコンサート・ファンのジュディス・クリステンの個人的な文章、およびウジカ自身が1972年に書いた詩を用いた声を加えている。この想像力に富んだドキュメンタリーは、歴史からやがて消え去ってしまう儚くも忘れがたい瞬間を、感動的かつ独特のセンスで蘇らせる。
『ビートルズがいた夏』は、7月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開予定。

『ビートルズがいた夏』
第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品 / 2026年ヨーロッパ映画賞ショートリスト
●スタッフ
監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
録音・ミキシング:ダナ・ブネスク、ギヨーム・ソリニャ
VFXスーパーバイザー:オルガ・アヴラモフ
ドローイングアーティスト:ヤン・ケビ
リサーチ責任者:アンナ・クーリヒ
プロデューサー:ロナルド・シャマー、アナマリア・アントチ、アンドレイ・ウジカ
エグゼクティブ・プロデューサー:ヌレディン・エッサディ、アンダ・イオネスク、エルヴェ・シャンデス、ケント・ジョーンズ、アンナ・クーリヒ
●キャスト(声)
トミー・マッケイブ:ジェフリー、テレーズ・アザラ:ジュディス、シェア・グラント:シェリー、サラ・マクラスキー:キャロル
2023年/フランス・ルーマニア/英語・フランス語・ドイツ語/85分/1.78:1
原題:TWST: Things We Said Today
©LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCE CINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ オンリー・ハーツ創立35周年記念映画 ④







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