2024.2.7

映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』元マーキュリー・レコードのスタッフだった監督のオフィシャルインタビュー

ロックンロールの偉大なる創設者のひとり、リトル・リチャードのその知られざる史実と素顔を描く感動のヒューマンドキュメンタリー
『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』が3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開。

本作の監督を務めたのは、イェール大学卒業後に音楽業界に進み、デフ・ジャムの創設者であるラッセル・シモンズやリック・ルービンと一緒に働き、その後、マーキュリー・レコードのスタッフとなり、ヴァネッサ・ウィリアムズやブライアン・マックナイトなどのスターと仕事をしたリサ・コルテス。音楽業界を去ってから映画に興味を持ち、ニューヨーク映画アカデミーに入学。プロデューサーで親友のリー・ダニエルズと『ウッズマン』(04)『シャドウボクサー』(05)『テネシー』(08)『プレシャス』(09)などの映画を共同製作し、中でも『プレシャス』はアカデミー賞®6部門にノミネートされ、助演女優賞と脚色賞の2部門を受賞し、全世界で80もの国際的な賞とノミネートを獲得するなど、大きな成功と栄誉を彼女にもたらした。

彼そのものを現代に再構築すること」

音楽業界をよく知る監督はまず「リトル・リチャードがいなかったら、エルヴィスは存在していたでしょうか? ビートルズは? ローリング・ストーンズはどうでしょうか?ロックンロールはアメリカの代名詞であり、私たちの最も永続的な輸出品であり、音楽の生命線ですが、一方で、私たちにとっての文化的激戦区でもあります。」とロックンロールの歴史においてリトル・リチャードがもたらした計り知れない影響に言及。

そしてひとりの黒人アーティストが歩んだ決して平坦じゃない道のりが「現在、リトル・リチャードの闘いの物語はこれまで以上に重要性を増してきています。」と熱く語り、その理由として「人種やLGBTQ+に基づいた本が続々と出版され、政治家が同性婚などの問題に対し公然と疑問を呈すこの時代に、1930年代のジョージア州メイコンに遡り、リチャード・ウェイン・ペニマンの人生の軌跡をたどることには大きな意義があります。黒人アーティストとして成功し、国際的な名声を得た後も、リチャードは革命家として人種や音楽、そしてジェンダーの壁を声高らかに壊し続けました。現代のアーティストたちは彼のおかげで今日、人種やセクシュアリティの問題を乗り越えることができています。」と、

今なお現代社会が抱える大きな問題に、今よりも人種差別が激しかった時代に戦い続け変革をもたらしたリトル・リチャードの功績を手放しで称賛する。

「ミック・ジャガーが映画の中で述べているように、最初にそれをやったのはリトル・リチャードでした。まずマスカラを塗り、次にシャツを脱いで、エネルギッシュに駆け回ること。 ジェンダーの規範を打ち破ること。」と続け、そんな革新的アーティストの知られざる史実と素顔を詰め込んだ本作について「まさにリトル・リチャード自身のように刺激的で、示唆に富んだ作品です。それは彼そのものを現代に再構築することなのです。」と胸を張った。


『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』

製作・監督:リサ・コルテス(『プレシャス』製作総指揮)
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズ、ナイル・ロジャーズ、ノーナ・ヘンドリックス、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズ
2023年/アメリカ/101分/カラー/ビスタ/5.1ch/DCP/原題:LITTLE RICHARD:I AM EVERYTHING
字幕:堀上香/字幕監修:ピーター・バラカン 提供・配給:キングレコード little-richard.com
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2024年3月1日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー

【上映劇場】 ※2/4 現在
シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ有楽町、立川シネマシティ、札幌シネマフロンティア、シネマ・トーラス、MOVIX仙台、小山シネマロブレ、宇都宮ヒカリ座、長野相生座・ロキシー、シネマテークたかさき、ムービル、T・ジョイ蘇我、キネマ旬報シアター、あつぎのえいがかんkiki、静岡シネ・ギャラリー、シネマイーラ、シネ・ウインド、高田世界館、ミッドランドスクエア シネマ、アップリンク京都、シネマート心斎橋、T・ジョイ梅田、シネ・リーブル神戸、八丁座、シネマルナティック、とさぴくシネマ、KBCシネマ、シネプレックス小倉、シアター・シエマ、T・ジョイパークプレイス大分、Denkikan、宮崎キネマ館、鹿児島ミッテ10、桜坂劇場

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