取材・文・撮影/スカンクちかの
昨年に引き続き《浜松ブルースフェスティバル》に行った。今回で15回となるイベントには、地元の方だけでなく、全国あちこちからも観戦にいらしていた。昨年に比べて涼しく過ごしやすい陽気となり、足を止めて聴き入る方、思わず足でリズムを取る方など、通りがかりの人達も楽しんでいたのが印象的。鈴木楽器のハーモニカ・ブースなど、地元に密着した店がいくつも出店されていた。
1. Dapper Cats

トップを飾るのは大阪からやってきたご機嫌なジャンプ・バンド。1940~50年代の、どちらかというとジャジーで軽妙な楽曲を、AKI(ギター/ヴォーカル)を中心にしたバンドで楽しく演奏。トロンボーンが曲に味わいを加えていたが、今回はサックスが欠席だったとのこと。ラストの“Flying Home”など、サックス入りで聴きたかった。会場大盛り上がりでいきなりのアンコール! 幸先の良いスタートだ。
2. Biscuit Time Blues Band (BTBB)

昨年惜しくも店を閉めてしまった浜松のブルース系ライヴ・バー《Biscuit Time》のハウスバンドのメンバーや、日頃地元のセッションなどで腕を磨いているメンバーによる正統派ブルース・バンド。ハーモニカとギターのふたりが交代しながら歌う曲は比較的モダンでファンキーな選曲でこれまた大いに盛り上がる。味のある鍵盤も曲に彩りを添え、会場はますますヒートアップ!
3. 古傷

女性ヴォーカルのチエをフロントに立てた、かなり幅広い音楽性を持つ浜松のバンド。選曲がアリサの“Think”、山口百恵、ジャニス・ジョプリン、そして〈愛の賛歌〉と多彩で飽きさせない。地元バンドならではの盛り上がり! スリーピースに鍵盤の入ったバックバンドは手慣れた演奏で、特に時折スライドを交えるギターがいぶし銀の輝き。
4. セッション・タイム

ことしは3組3曲で、司会者の楽しいトークを挟みながら、日頃地元のセッションで腕を磨いている人達に加え、昨年出場したアイシーゲイトのトビー前田や韓国からのギタリストも参加して和やかに進行。皆さんのブルース愛を感じるひとときだった。
5. ロケット商会

主催者を代表する藤田泰正(ヴォーカル/ギター)率いる、浜松を代表するバンドで、このフェスにもたびたび登場。「自分の街を歌ってこそロックバンド」をモットーにしたオリジナルを挟みながら、スティーヴィ・ワンダー、サム・クック、レイ・チャールズや古いブルースのモダンなアレンジまで、さすが地元局で音楽紹介番組を担当する藤田らしい選曲。最後は“Around And Around”で大盛り上がり!
6. スモールタウン

京都の名店《拾得》を中心に活動するブルース・バンドで、ソウルフルなオルガンを含も4ピースのバンドに支えられ、Small Town Woody(ヴォーカル)が素晴らしい歌の数々を披露。さすが京都というべきクオリティの高さで、選曲もスタンダードなブルースをモダンに味付けしたものから、ニューオーリンズ系まで幅広く、マイナー・ブルースを交えた飽きの来ないもの。この時間になるとお客さんもぐっと増え、皆さん歌と演奏に酔いしれていた。
7. The Souleels

名古屋は今池界隈で活動するソウル・バンドで、坂崎ともひろの実にソウルフルで歌心のあるヴォーカルを、名古屋きっての凄腕メンバー達が支えているので、もう素晴らしいの一言。選曲はエタ・ジェイムズ“Tell Me”やオーティス・レディングの“Fa-Fa-Fa-Fa-Fa”など、よく知られたソウル・ナンバーが中心で、客席を巻き込みながらどんどん盛り上げていく。ラストの“Shake A Hand”では小雨降る中会場は熱気で沸騰気味に!
8. Shun Kikuta Blues Company Trio


トリのShun(菊田俊介)は1、5、10回目とこのフェスの節目に出場している地元でもおなじみの存在。トリオでありながらその分厚い演奏は他の出演者を圧倒する迫力で、やはりその実力が抜きん出ていることを実感。また最近新譜を出したShunのヴォーカルも素晴らしく、オリジナルを交えながらのファンキーなブルースの数々をガツンとかました。ラストは女性ヴォーカルをゲストに華やかに。鳴り止まぬアンコールに2曲、特に“Sweet Home Chicago”では浜松を歌い込んで会場は総立ちの盛り上がり、15回目の節目を見事に飾った。
*本文はすべて敬称略です。
*出演者などの紹介は公式サイトにあるので是非ご覧ください。
bluesking.hamazo.tv
























