ブルース&ソウル・レコーズがゲストを招き、ブルース&ソウルの魅力を紹介するプレイリスト企画『BSR Playlist Archives』。第6回のゲストは、永遠のギターヒーローであり、日本で随一のジャンプ・ジャイヴバンドThe Swinging Boppersを率いる吾妻光良氏!
これまで国内外の名ブルースマンたちと多数共演し、結成から40年を超えた吾妻光良&The Swinging Boppersでもエネルギッシュに活動中の吾妻氏。世代を超えたミュージシャンたちからも敬愛されている。本誌の長寿連載「Blues is My Business」をはじめ、その文章にもファンが多い。真のブルースマンでありエンターテイナーである吾妻氏に「春に向かって楽しいジャイヴ!」をテーマにセレクトいただいた。まだまだ息苦しさの漂う昨今だが、このプレイリストで前向きな気持ちになっていただけたら幸いだ。
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Vol.6「春に向かって楽しいジャイヴ!」
(吾妻光良氏によるコメント)
オミクロンから始まり海底火山は噴火し国際情勢も不安定、あーあ、何だか嫌になっちゃうな、とそんな時に気分をパッ!と明るくしてくれるのはジャイヴしか無い!でしょう。巷に溢れる励ましソングなど聞いていても元気にはなりません。
ジャズである様な、ブルースでもある様な、コーラス芸でもストリング・バンドでもある様な、でもどれも圧倒的に楽しくバカバカしく、しかし超絶な先達の芸に身を委ねれば心も躍り楽しく春に向かえます!
先ず、トラ年ですからミルスの虎の歌で幕開け、さあご一緒にどうぞ、「ラダリルラダリル・・・」うわあ、こんな早口無理だ。続いてジャイヴ・コーラスの大御所二組、更に大型ウクレレのティプレを使った大物グループ二組。この弦楽器全員でガツガツとリズムを刻む感じが、私にはギター・ロック・バンドに聞こえます。そしてエレキ時代のジャイヴを形にしたキング・コールのトリオ、以下玉石混交ですが、ブルースよりジャイヴの方が「バンド」の音楽という気もしますね。そして最後は「四人の浮浪者」達が歌う、戦争も終わり「昔ながらの仲間達」が通りに戻ってきて歌ってるよ、という曲。早くコロナも終わるといいですね。
吾妻光良
(編集部注:プレイリスト13曲目 Bill Johnson & Musical Notes "Let's be Sweethearts Again"と表示されておりますが、正しい曲名は"Pretty Eyed Baby"となります。配信サービスの都合により"Let's be Sweethearts Again"と表示されておりますのでご了承ください。)